【インタビュー】2020年1月26日(日)荒木健志郎クラリネットソナタCD発売記念コンサート

【インタビュー】2020年1月26日(日)荒木健志郎クラリネットソナタCD発売記念コンサート

2020年1月26日(日)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで荒木健志郎クラリネットソナタCD発売記念コンサートを開催いたします。リサイタルに向けて荒木健志郎さん、大川遥さん、塩川正和さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

荒木健志郎(作曲)
自分の芸術観に誇りをもって皆さんにお届けしたいなと思っている。

大川遥(クラリネット)
CD発売記念リサイタルということで、皆様はこれから沢山このCDを聴いてくださる(はず!笑)と思いますが、演奏会には演奏会の、CDにはCDの素晴らしさがそれぞれあります。なのでまずは、リサイタルの生で演奏を聴く良さを、そしてその後のCDを聴く事の良さを感じていただける演奏会にしたいなと思います。

塩川正和(ピアノ)
社会における将来的な芸術文化の一端を担う新人作曲家の秀逸な作品を世に送ることに際し、一演奏家としての役割を善無く果たしたい。

演奏される曲の聴き所などを教えてください。

荒木健志郎(作曲)
旋律的な美しさがあり、明るく元気な変ロ長調となっている。(ソナタ1番)
1つの大きな物語を成しているような長大な作品で、美しさだけじゃなく絶望に揺れ動く人の心理を掻き立てる作品となっている。(ソナタ2番)

大川遥(クラリネット)
この曲の聴き所は、作曲家の荒木さんのコメントが全てだと思います。クラリネット奏者から見た点を挙げるとするならば、ピアノとの音律や和声の濃い絡みと指遣いの超絶技巧かなと思います。

塩川正和(ピアノ)
古典作品を丹念に研究したした上で精巧な構成。 楽章を跨いで再現される一楽章の主旋律。(ソナタ1番)
ロマン主義的な印象。1楽章では突如フーガが現れる。3楽章は形式がタランテラと異色な作品。クラリネット、ピアノ共に演奏技術の難易度が高く、後半は息つかせることなく怒涛の如く幕を閉じる。(ソナタ2番)

あなたにとって音楽とは何ですか。

荒木健志郎(作曲)
美しいだけが芸術や音楽ではない、自分自身の心や想いを表現する事こそ、真の音楽。

大川遥(クラリネット)
一生を共にする私の一部です。

塩川正和(ピアノ)
芸術であり、法則であり、物理学であり、数学であり、歴史であり、哲学であり、言語であり、主張であり、運動であり、感情であり、人の神秘である。

演奏会情報

2020年1月26日(日)荒木健志郎クラリネットソナタCD発売記念コンサート
会場:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:19:30開演(19:00開場)
料金: 全席自由 2,500円

出演者

荒木 健志郎 作曲
Araki Kenshiro 

福岡県で生まれ、作風は主に古典派音楽を追究しており、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン等の巨匠の作品を研究し自身の作風に大きな影響を与えている作曲を野崎由紀夫、中山博之、ピアノを宝木多加志、井上正俊、指揮を伊藤幸夫の各氏に師事。第25回TIAA全日本作曲家コンクール入賞。東京国際芸術協会会員。

大川 遥 クラリネット
Ohkawa Haruka

東京藝術大学音楽学部器楽科クラリネット専攻4年在学中。2018年小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXVI、セイジ・オザワ松本フェスティバル「子供のための音楽会」に参加。アルソ出版「THE CLARINET」の連載企画ではアシスタントとして活動中。クラリネットを坂本沙織、四戸世紀、藤井一男、伊藤圭、野田祐介の各氏に師事。

塩川 正和 ピアノ
Shiokawa Masakazu

福岡県出身。3歳よりピアノを、8歳よりヴァイオリンをはじめる。ショパンコンクールin Asia協奏曲C部門金賞、フランスのパリ・エコールノルマル音楽院額免除で入学。エクソンプロバンス・ピアノコンクールにて3位受賞、これまでにピアノを黄海千恵子、故宝木多加志、ブルーノ・リグット、イヴ・アンリ氏に師事。

曲目

荒木健志郎:クラリネットソナタ 第1番 作品187 変ロ長調


荒木健志郎 :クラリネットソナタ 第2番 作品191 ホ短調