【インタビュー】2019年7月14日(日)斎藤実パーカッションソロリサイタル~その男、個性派につき~

【インタビュー】2019年7月14日(日)斎藤実パーカッションソロリサイタル~その男、個性派につき~

2019年7月14日(日)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで斎藤実パーカッションソロリサイタル~その男、個性派につき~を開催いたします。リサイタルに向けて斎藤実さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

踊りを習う人が俳優になりたい。ギターを習う人がバンドを組みたい。包丁を研ぐ人が板前になりたい。足を痛めている人が椅子に座りたい。
私は「何かをしたい!」というエネルギーをとても大切に思いながら活動しています。しかし、残念ながら今日の社会というものは、全ての人間がやりたい事をやっていれば成立するほど簡単にはできていません。多くの人が現状に不満を抱き、苦しみに耐えながら、誰にも文句を言えず、それほどやりがいを感じない務めに生命をわざわざすり減らす勢いで作業する。そんな誰かの支え合いが社会の骨格を成していると私は思います。
そんな中、私のやりたいことをやれるリサイタルが催される喜びは本当に大きく、幸せなことであります。この幸福を私が如何に表現するか、この恵まれた機会に私がどんな音楽をするか。お楽しみに。

演奏される曲の聴き所などを教えてください。

今回は偶然にも!邦人作品ばかりとなりました。日本人が持つ繊細かつ大胆なアイデア溢れる打楽器独奏曲の数々は今日においても世界的に高く評価されているものばかりであります。特に、石井眞木氏の《サーティーン・ドラムス》と北爪道夫氏の《サイド・バイ・サイド》は世界各国の打楽器奏者がレパートリーとする名曲中の名曲です。そして、2017年に初演された北爪道夫氏の《ケース・バイ・ケース》と私がやりたいことをやるために私自身が書き上げた新作《音経》と、打楽器独奏のための新作への試みも今回の見どころ聴きどころだと思います。

あなたにとって音楽とは何ですか。

私のパフォーマンスに対し、しばしばこんなことを言われます。「これは音楽というより斎藤実だね。」 今までにない演奏会の形。またの名を、私という唯一無二の存在に感謝を込めて…

演奏会情報

2019年7月14日(日)斎藤実パーカッションソロリサイタル~その男、個性派につき~
時間:19:30開演(19:00開場)
料金: 全席自由 2,500円

出演者

斎藤 実
Minoru Saito
パーカッション

長野県飯田高等学校卒業。現在昭和音楽大学4年次在学中。第10回長野県ソリストフェスティバル第1位、第14,15回日本ジュニア管打楽器コンクール入賞、第27回中部日本個人重奏コンテスト個人の部中日新聞社賞(第1位)、第23回KOBE国際音楽コンクール奨励賞、第72回TIAA全日本クラシック音楽コンサート優秀賞(最高位)、各受賞。スイスチューリヒ芸術大学にてK.シュヴェルツァー氏マスタークラスを受講。これまでに打楽器を菅原淳、石内聡明、小島光、渡辺光、各氏に師事。

曲目

石井 眞木:サーティーン・ドラムス

北爪 道夫:サイド・バイ・サイド

北爪 道夫:ケース・バイ・ケース

斎藤 実:音経 (新作初演)