【インタビュー】2019年4月6日(土)小野泰久テノールリサイタル~テノールの名曲と若き作曲家の作品を歌う~

【インタビュー】2019年4月6日(土)小野泰久テノールリサイタル~テノールの名曲と若き作曲家の作品を歌う~

2019年4月6日(土)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで小野泰久テノールリサイタル~テノールの名曲と若き作曲家の作品を歌う~を開催いたします。リサイタルに向けて小野泰久さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

今回のリサイタルは
フランスのプーランクの作品 チャイコフスキーのオペラアリア TIAA全日本作曲家コンクール第1位受賞者の青木聡汰さんの作品を東京.日暮里サニーホールコンサートサロンにて歌わせて頂くことになりました
研究の成果を発揮し
そして自己の啓発と技術の向上
テノールの魅力とクラシック音楽の発展にも努めて行きたいです

・演奏される曲の聴き所などを教えてください。

日本歌曲では
日本の作曲家 山田耕作の日本歌曲《鐘がなります》と《つばくろの歌を歌います》を歌います

《鐘が鳴ります》はピアノの伴奏譜の中に鐘の音が表現されています
また 中盤ではピアノ伴奏譜に一番低いラまで使われその重音で深い響きの中
ちらつく星や山の大きさ
鐘の響き渡る余韻や光景のすべてを
音楽で物語っているようにも聴こえます

そして後半「なぜに ちらりとも でてみえぬ」の歌詞と旋律は星はちらつくのに
恋人はなぜ姿を現さないのかという
感傷的な思いが旋律となって表現されています

《つばくろの歌》は、つばくろの飛翔を思わせるかのような和音がいくつか感じられます
間奏も幻想的です
最後はpppで「ゆるるを」は 柳が揺れる中つばくろが飛び去っていく姿をファルセットで表現したいと思います

イタリアの作曲家
チマーラの《郷愁》は
曲の山場と盛り上がり、ピアノの三連音符と流れるような旋律が美しく魅力的です

フランスの作曲家プーランクでは
流れるような ゆったりとした音楽表現を 歌い手は求められます。
最後は O ma France,o ma delaisse’eとsubito molto ppで フェルマータをし、そしてportandoを表現します
美しい音楽です

チャイコフスキーの悲劇オペラ「エフゲニーオネーギン」のレンスキーのアリアでは
レンスキーは、友人を待ちながら
決闘を約束したことの後悔や死を予感します。
過去の思い出や恋人との別れを惜しみ
それが、音楽となりホ短調で表現されています
ピアノ伴奏譜には 右手3連符の旋律にたいし
左手8分音符のタイが使われ、ホ短調からト長調 ロ長調へ転調します。
歌詞は「забудет мир меня но ты ты オリガだけは忘れないでほしい」と歌い
再びピアノが寂しさや悲しみを表現するような旋律を奏で再びホ短調へと繋ぎます
このアリアの聴き所の一つです

古典派の作曲家モーツァルトのオペラ「魔笛」は
タミーノがパミーナ姫に一目惚れをする感動を跳躍音形の音楽で表現されています
曲の後半
タミーノは「An diesen heissen Busen drükken, Und ewig wäre sie dann mein この熱い胸に押しつけるだろう そして 永遠に私のもの」と歌い 楽譜には書かれていないpoco ritや ファルセット等も歌い手はこの歌詞の部分で表現します

ヴェルディのオペラ「リゴレット」から女心の歌
テノールの曲の中では プッチーニ作曲トゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」に続く有名なオペラアリアであり 聴きやすく 親しみやすい旋律です
最後のカデンツがテノールの魅力と技巧が試されます

最後は青木聡太君作曲の《黄金色の蓮》と《想の薄明》です。
今回は独唱版を歌わせて頂きます 2曲とも今回のリサイタルが初演になります
彼が書いた音楽から 彼のエネルギーや音楽を堪能しながら彼の音楽を表現したいと思います

・あなたにとって音楽とは何ですか。

人を喜こばせる術
また一緒につくりあげる芸術作品
や芸術の世界

そして
共に分かち合う
技術の披露や成果


演奏会詳細

2019年4月6日(土)小野泰久テノールリサイタル~テノールの名曲と若き作曲家の作品を歌う~
時間:19:30開演(19:00開場)
料金: 全席自由 2,500円
出演:


小野 泰久 Yasuhisa Ono,  テノール

東京芸術大学声楽科テノール専攻を卒業。卒業後日本合唱協会プロ合唱団のオーディション合格。フェルディナンドシューベルト作曲 レクイエムソリストとして出演。2018年草加市クラシック音楽オーディション合格。第72回東京国際芸術協会新人演奏会オーディション合格。

青木 聡汰 Sota Aoki,  ピアノ

東京藝術大学音楽学部作曲科在学時に作曲を原田敬子、小鍛冶邦隆の各氏に、声楽伴奏を永田峰雄氏に師事。第21回TIAA全日本作曲家コンクール重唱・合唱部門で第1位を受賞。

プログラム:

山田耕筰:つばくろの歌、鐘が鳴ります
チマーラ:郷愁
プーランク:ルイ・アラゴンの2つ詩
チャイコフスキー:オペラ「エフゲニー・オネーギン」から レンスキーのアリア 青春は遠く過ぎ去り
モーツァルト:オペラ「魔笛」から タミーノのアリア なんと美しい絵姿
ヴェルディ:オペラ「リゴレット」から マントゥヴァのアリア 女心の歌
青木聡汰:黄金色の蓮、想の薄明

チケットはまだお求めいただくことが可能です。コチラからご注文下さい。