【インタビュー】2017年10月14日(土)磯貝萌子ピアノリサイタル

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2017年10月14日(土)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで磯貝萌子ピアノリサイタルを開催いたします。リサイタルに向けて磯貝萌子さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

私は今現在大学院2年で、学生生活最後の年にこのような経験をさせていただけることを大変光栄に思っております。4歳からピアノを始め、中学校から延べ12年間音楽学校で学んで参りました。これまで学んできたことの集大成、そして今後の音楽人生のスタート地点として、聴いてよかったとお客様に思っていただけるよう、精一杯演奏させていただきたいと思います。週末の開催になりますが、皆様ぜひお誘い合わせの上お越し下さい。よろしくお願いいたします。

・演奏される曲の聴き所などを教えてください。

今回は「フランス近代と現代音楽」というテーマで、ラヴェルとリゲティのピアノ曲を演奏させていただきます。フランス音楽、現代音楽は、これまで様々な舞台で演奏してきている大変思い入れのある分野です。リゲティの≪ムジカ・リチェルカータ≫は全11曲から構成され、第1曲、第2曲…と1曲ずつ進んでいくに連れて使われる音が1音ずつ増えていく、という大変実験的な作品です。最終曲第11曲は、12の音で作られた主題によるフーガとなっております。現代音楽はリゲティをはじめ、これまでメシアンやデュティユー、ミュライユといった作曲家の作品を演奏しており、近年では舞台での演奏で多く取り入れております。今回のリサイタルでも、最初に演奏させていただきたいと思います。
続くラヴェルの≪クープランの墓≫は、1914年から1917年にかけて作曲された、全6曲からなる組曲です。各曲は、第一次世界大戦で戦死したラヴェルの友人6人に献呈されました。「クープランの墓」というタイトルは、バロックの作曲家フランソワ・クープランの追悼の意味ばかりではなく、クープランの時代の音楽様式、即ちバロック時代の伝統的な音楽様式を用いて亡き友人、彼らと共に過ごした時代を偲ぶという意味があります。ラヴェルは作曲を始めた初期の頃から、古典的な形式を用いた作品が数多くありますが、この≪クープランの墓≫は、あらゆる古典的な要素が凝縮されており、伝統的な音楽様式への敬意、亡き友人への思いを前面に押し出した作品だと私は考えております。
リゲティとラヴェル、2人の作曲家の音楽観を精一杯表現できたらと思います。

・あなたにとって音楽とは何ですか。

私にとって音楽とは、自分を表現するためのツールであり、生きていく上での力だと考えております。
私は約20年クラシック音楽を学び、現在に至りますが、音楽には不思議で偉大な力があると思っております。辛いことがあっても音楽によって前に進む勇気を持てたり、思い入れのある曲を聴くと、聴き始めた瞬間から当時のことが鮮明に蘇り、懐かしい気持ちになり、それが今、そしてこれからを生き抜く原動力になることもあります。
これから演奏者、指導者として、ずっと音楽と向き合い、音楽を通じて自らを発信していきたいです。


演奏会詳細

2017年10月14日(土)磯貝萌子ピアノリサイタル ~フランス近代と現代音楽~
時間: 17:30開演(17:00開場)
料金: 全席自由 2,500円
出演:
磯貝萌子(ピアノ)
東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業、同大学院2年在学中。第8回北本ピアノコンクールF部門第2位、第25回彩の国・埼玉ピアノコンクールF 部門銅賞、第1 9 回PIARAピアノコンクール全国大会シニアC部門第1位・浜松市長賞他。ピアノを倉沢仁子、伊賀あゆみの各氏に、作曲を土屋雄氏に、室内楽を山洞智氏に師事。

プログラム:
G.リゲティ:ムジカ・リチェルカータ
M.ラヴェル:クープランの墓

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