2015年5月9日(土)第4回 神谷玲子ピアノ リサイタル【インタビュー】

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2015年5月9日(土)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで
神谷玲子さんが4回目となるピアノ・リサイタルを開催されます。

リサイタルに向けての抱負をインタビューいたしましたので、
神谷玲子さんの演奏を心待ちになさっているファンの方々のために
このブログを書かせていただきました。
 
【神谷玲子さん】
武蔵野音楽大学,フォルクヴァンク芸術大学卒業。「万里の長城杯」2位「長江杯」3位「エレーナリヒテル国際コンクール」3位。「アジア国際文化芸術フェスティバル」優秀賞「全日本クラシック音楽コンサート」優秀賞。「東京ピアノコンクール」審査員特別賞。日本ニューフィルハーモニー管弦楽団、TIAA管弦楽団と共演。
 
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・あなたにとって音楽とは何ですか。
今の私にとって音楽とは、いつも傍らにいて、慰めてくれたり、勇気をもらったり、
楽しませてくれるもの。決して裏切らない、「一生の友」である様な気がしていま
す。
 
 
・演奏される曲の聴き所などを教えてください。
第4回目になるこの度のリサイタルでは、「春に寄せる心のパレット」と題し、パ
レットの上に置かれた絵の具の様に、様々な色彩を醸し出す名曲をお届けしたいと思
います。
「亜麻色の髪の乙女」、「水の戯れ」は、パステルカラーの美しさ、透明感を、また
ベートーヴェンの「月光」1楽章3楽章では、暗闇と光の色を想像させます。
人それぞれが持つイメージは違うと思いますが、例えば、1楽章に関し詩人のレル
シュ―プは、リュセルヌ湖上の月光を想起しました。
そこから、「月光」の名がつけられたと言われています。レルシュ―プのように暗闇
と月の輝きを想像なさる方も多いかもしれません。
2楽章は控えめで繊細ですが、ほっとした日曜日の朝の様な穏やかさに満ちていま
す。
が、それも束の間、激しい3楽章が始まります。私の場合は、次のようにイメージし
て演奏しています。
西洋の洋館の風景。強風を伴う突然の雷雨。雨が音をたてて激しく打ちつける。半開
きの窓の扉は、風により開いたり閉まったりを繰り返す。
恐ろしささえ感じるような、そんな場面を想像しながら弾いています。只「月光」の
呼び名はベートーヴェン本人がつけたわけではなく、
伯爵令嬢ジュリエッタギチャルディに献呈されたところから、ベート-ヴェンの愛を
彼女が拒んだ事がどれほど打撃だったかを表現しようとしたのではないかという説も
あります。
次の2つのユーモレスクは同じ題名をもつものの、相対する色彩を感じる面白さがあ
ります。
ドボルザークの方は穏やかな温かな日の光、楽しそうな笑顔、愛に満ちた生活、美し
い景色などが想像され、
また一方、チャイコフスキーの方は、ちょっとおどけた楽しさ、軽い皮肉、冗談も聞
こえてきそうな感じのする対照的な2曲です。
ショパンの「革命」は、原色の赤や黒の色が目に浮かびます。祖国の革命、ショパン
の心の動揺はどのようなものだったでしょう。
それに対し、「華麗なる大円舞曲」は、華やかで煌びやかなドレスを身につけ宮殿で
踊る若い男女が想像されます。
すべての明るい色が輝いているようです。
たとえば以上のように、お好きなように想像し、場面を想定して頂き、どのような色
が見えてくるかを楽しんで頂けると幸いです。
 
 
・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
思い起こせば、第1回目のリサイタルでは、名曲を幾つか集め、わりと気楽な気持ち
で臨んでいたと記憶しています。
しかしその後2回3回と回を重ねるうち、だんだん欲が出てきて、また責任も感じて、
もっとよりよいものを演奏したいと思うようになりました。
今回も今まで以上に皆様に楽しんで頂けるように是非頑張りたいと思っています。
皆様ご自身の想像なさる色やイメージを膨らませて頂き、音楽を楽しんで頂けると光
栄です。
心をこめて、また、自分自身も楽しみながら、名曲の持つ素晴らしさを、お伝えでき
たらと思っています。
 
 
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公演日:2015年5月9日(土)
 
場所:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
 
時間:17:30開演(17:00開場)
 
プログラム:
ドビッシー:前奏曲 より 「亜麻色の髪の乙女」
ラベル:「水の戯れ」
ベートーヴェン:「月光」ソナタ 作品27-2
ドボルザーク:ユーモレスク
チャイコフスキー:ユーモレスク
ショパン:エチュード 作品10-12 「革命」
ショパン:華麗なる大円舞曲 作品18
 
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