【インタビュー】2019年2月23日(土)佐藤史子ピアノリサイタル 英国に育まれた感性 命の尊さを音に託して

【インタビュー】2019年2月23日(土)佐藤史子ピアノリサイタル 英国に育まれた感性 命の尊さを音に託して

2019年2月23日(土)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで佐藤史子ピアノリサイタル 英国に育まれた感性 命の尊さを音に託して を開催いたします。リサイタルに向けて佐藤史子さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

今回このような機会を頂けたこと、大変ありがたく思うと同時に人前で演奏するという意味を問い責任を感じております。
音楽専攻卒業後、看護師に転じてからは音楽からかけ離れた生活になりました。長期に渡りピアノに触れぬ日々を過ごしたあと、改めてピアノと向き合った時、そのブランクの大きさは想像以上でした。ピアノとはどう弾くものだったのか、演奏に必死になればそもそもの音楽の意味を容易に見失い、自分の力不足に落胆することが多々ありました。
それでも、今まで看護師の場において得たものは音楽に通ずることもあるように思います。
例えば様々な側面から患者さんを分析する思考過程は、アナリーゼや作曲者の心情を想像することに共通すると思います。死生観を考えるような経験は、音楽家達の生き様をより深く感じる機になったように思います。
このような道を歩んできた演奏者として、それぞれの音楽家達が遺していった音楽の意味を私なりの音で伝えられるリサイタルが出来たらと思います。

・演奏される曲の聴き所などを教えてください。

今回のプログラムは誰もが聴き易い内容であると思います。
それぞれの曲の特性、音の深さや音色の違いを楽しんで頂けたらと思います。

・あなたにとって音楽とは何ですか。

私にとって音楽とは何か、ひと言では言い表せない様々な思いがありますが、それでも強いて言うならば生き甲斐かなと思います。
子供の時はピアノが好き、音楽が好きという単純な気持ちでした。しかしピアノを継続していく中で、その奥の深さと自分の程度や練習を、負担、苦痛に感じることも多々ありました。かといって離れてしまうと恋しくなり、再開してみると、またその難しさに苦悩させられています。
それでも、音楽には言葉なくとも心救われ、癒され、時には私の感情を代弁し、無意識の間に音楽に支えられて生きてきたと言っても過言ではない程、私と共にあるものでした。
今は仕事や子育てが中心の生活で、練習にかけられる時間は非常に限られているのですが、だからこそ深く集中して音楽と向き合えるよう、少しは成長出来たように思います。
音楽への憧れは終わりがなく、これからも追求し続けていきたいものです。
そして今、音楽に携われていることをありがたく幸せに思います。


演奏会詳細

2019年2月23日(土)佐藤史子ピアノリサイタル 英国に育まれた感性 命の尊さを音に託して
時間: 17:30開演(17:00開場)
料金: 全席自由 2,500円
出演:

佐藤 史子 Fumiko Sato,  ピアノ

6歳よりピアノを始める。英国在住中、王立アカデミー音楽学校ジュニアコースに在籍。愛知県立明和高等学校音楽科卒業。桐朋学園大学短期大学部芸術科音楽専攻卒業。卒後、看護師に転身。15年以上のブランクを経て黒岩悠氏に師事し看護師の傍ら演奏活動を行っている。第3回ANP近・現代音楽コンクール入選。第47回、第67回東京国際芸術協会新人演奏会出演(第67回奨励賞受賞)。同協会の助成を受け、ウィーン国立音楽大学マスタークラス修了。

プログラム:

ベートーヴェン:ピアノソナタ 第14番 作品27-2 『月光』
リスト:2つの伝説 『水の上を渡るパオラの聖フランチェスコ』
ドビュッシー:前奏曲集 第1集 第8曲 『亜麻色の髪の乙女』
ショパン:前奏曲 作品28 第15番 『雨だれ』
ラフマニノフ:幻想的小品集 前奏曲 作品3-2 『鐘』
ショパン:練習曲 作品10-12 『革命』

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