2018年 10月 の記事

【インタビュー】2018年11月17日(土)東大生カウンターテナー根岸優至卒業記念リサイタル


2018年11月17日(土)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで東大生カウンターテナー根岸優至卒業記念リサイタルを開催いたします。リサイタルに向けて 根岸優至さん、 山田和司さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

根岸優至さん:

今回、在学中の身でありながらこのような貴重なリサイタルの場を頂けたこと感謝するとともに、大学サークルの友人・先輩方とともに1つのステージを作り上げられること楽しみにしております。

今回「卒業記念リサイタル」と題しましたのは、通常大学サークルでは就職活動のため大学3年生を以って1度声楽を離れてしまいますので、サークル全体の舞台では伝えきれない、自分の音楽の「区切り」の演奏の場を最後に飾りたいと思ったからです。

もっとも、当初の企画段階とは状況が大きく変わり、例えば音楽事務所所属やTV番組出演など多くの機会に恵まれ、本当の意味での「最初で最後の演奏の場」では無くなったかもしれませんが、それでもこのリサイタルが自分の「大学音楽」の大きな集大成であることは変わりません。そのため、本リサイタルは異例の、ソロの声楽・5人アンサンブル・ミニオペラ形式・童謡という様々な「自分の音楽」を反映した構成となっております。そして、その全てが「カウンターテナー」という異彩な構成です。

カウンターテナーの様々な一面を是非聴いてみたい方、東大生活の集大成に興味のある方、そしてこれまで支えていただいた全ての方々に捧げるリサイタルを作り上げたいと思います。

山田和司さん:

今回素晴らしい共演者の皆さんと演奏できること非常にわくわくしています。根岸君とはこれまでに、オペラや演奏会で共演したことがありますが、いつも彼の美声に驚かされるとともに、よきライバルとして切磋琢磨しています。フィガロの結婚ステージでは男2人ではありますが、軽妙な男女のどたばたを表現できればと思っています。

・演奏される曲の聴き所などを教えてください。

1曲目「樹木の陰で」は透き通るような自然の美しさを感じる曲です。ゆっくりと白鳥が水面を飛び立つかのような1音目、シンプルで透き通る旋律に耳をお委ね下さい。2曲目「エウリディーチェを失って」は、「振り返ってはいけない」でお馴染みの名曲です。なぜ妻を失った悲しさがハ長調で淡々と進んで行くのか。真の悲しさをその劇的な変化の中で味わい下さい。

5人アンサンブルは対照的な2曲ですが、いずれとも全員の縦が揃う箇所・それぞれが独立して紡ぎ出す部分、それぞれの良さが光るポリフォニーをお楽しみいただけます。

モーツァルトの傑作オペラ《フィガロの結婚》よりフィガロ、伯爵両役のアリアを歌います。陽気だが頭の切れるフィガロと、冷静ながらも熱い想いを秘める伯爵両者のキャラクターをいかに表現できるかを目標に練習してきました。モーツァルトの紡いだ遊び心溢れる音楽の中に垣間見える、両者の性格の違いにも注目してお聴き下さい。

懐かしの名曲編では、オペラとはまた一風違った心温まるカウンターテナーの音色をお届けできればと思います。

・あなたにとって音楽とは何ですか。

根岸優至さん:

私にとっての音楽とは、音程・音色・言葉といった音固有の言語を媒体に誰かに発信する、または受けとるという主体的な営みです。

大学生になって本格的に音楽を始めるまで、自分にとって音楽とは「教室で学ぶもの」であり、または「仕方なく音程を合わせる」受動的な営みでした。正直まだ倍音などの知識は不足しているのですが、ピッチ1つとってもそれは「間違いだから直すもの」ではなく、より音楽を引き立たせるためにそこに居てほしいという主体的は営みに変わりつつあります。それは発声や言語についても同様で、「間違いだから」ではなく、より相手にその味を味以上に伝えるために、つまり音を媒介により趣きを伝える、そのための諸々の努力が自分にとっての音楽になりつつあります。これは声楽の種類に依らず、そして楽器にも依らず、素直に自己を表現するための努力だと思っています。

つまり自分にとっての音楽とは「素直」そのものであり、ありのままをありのままに伝える・受けとるための営みだと考えます。

山田和司さん:

これまで音楽を通して広がる和を幾度も実感してきました。声楽は厳しい訓練の道ですが、偉大な作曲家の楽曲が、作詞家たちの想いが、未熟ながらも自分の体を通してお客様に届いたとき、幸せを感じます。


演奏会詳細

2018年11月17日(土)東大生カウンターテナー根岸優至卒業記念リサイタル
時間:19:30開演(19:00開場)
料金: 全席自由 2,500円
出演:

根岸優至 Yuji Negishi, カウンターテナー

東京大学3年。音楽部合唱団コールアカデミーのご縁で上杉清仁氏に師事、東京国際声楽コンクール全国本選入選を機に本格的に声楽を志す。歌劇団《こうもり》オルロフスキー役。K声楽コンクール優秀賞のほか、アニメ『殺戮の天使』劇伴アルト、童謡コンクール2次TV収録会進出など活動は多岐にわたる。及川音楽事務所所属。

山田和司 Kazushi Yamada, バリトン

慶應義塾大学文学部3年次在学中。20歳で本格的に声楽をはじめる。東京大学歌劇団では《エフゲニー・オネーギン》グレーミン役、《こうもり》ファルケ役で出演。声楽を大山大輔氏に師事。慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団バリトンパート所属。


東京大学音楽部合唱団 コールアカデミーより有志5人組

音楽部合唱団の現役団員(3年生)・OBにより結成。アルトを根岸優至、テノールを及川光久・辻田祟宏、バスを松本一樹・木瀬康太が担当する。カウンターテナーを用いる大学合唱団としては日本唯一のコールアカデミーらしく、今回の有志アンサンブルも混声宗教曲を取り扱う。

 

プログラム:

【ソロ】
ヘンデル:樹木の陰で
グルック:エウリディーチェを失って

【5人アンサンブル】
トマス・タリス:誠に誠に汝らに告ぐ
ビクトリア:イエス、甘い思い出

【『フィガロの結婚』ステージ】
自分で自分がわからない (ケルビーノ)
もう訴訟に勝っただと (伯爵)
恋とはどんなものかしら (ケルビーノ)
もう飛ぶまいぞこの蝶々 (フィガロ)

【懐かしのあの曲】
アメリカ歌曲:大きな古時計
山田耕筰:この道

チケットはまだお求めいただくことが可能です。コチラからご注文下さい。

【ギャラリー】2018年10月14日(日)神戸薫子 SOLA CONCERT


2018年10月14日(日)に日暮里サニーホールコンサートサロンで
神戸薫子 SOLA CONCERT が開催されました。

 

神戸 薫子 Kaoruko Kambe, ソプラノ
桐朋学園大学声楽科卒業。二期会研修所マスタークラス修了。さわかみオペラ芸術振興財団の奨学金にてイタリアへ留学。留学中にセリエAと呼ばれているトリエステ歌劇場にて「ノルマ」「リゴレット」にソリストとしてオペラデビュー。世界的歌手のマリーナレベッカやアントニーノシラグーザと共演する。他同歌劇場のコンサートでソリストとしてオーケストラと多数共演。東京国際芸術協会優秀新人賞。唱歌や日本歌曲を広める活動も積極的にする。

 

木下 愛子 Aiko Kinoshita, ピアノ
兵庫県神戸市出身。神戸山手女子高校音楽科、東京藝術大学音楽学部作曲科卒、同大学大学院修士課程作曲専攻修了。国際トスティ歌曲コンクールアジア大会にて伴奏賞受賞。女性和楽器ユニット『NADESHIKO J ENSEMBLE』への楽曲提供、また各地イベントやCD収録に於いて編曲をはじめ、音楽制作や演奏に携わっている。東京ミューズ・アカデミー、正派音楽院講師。

 

佐佐木 頼綱 Yoritsuna Sasaki, 日本歌曲解説
東京都世田谷区出身。「佐佐木信綱研究」編集人。竹柏会「心の花」編集委員、「短歌往来」編集委員。平成30年全国NHK短歌大会学生の部選者。半月歌会所属、響き歌会主催。佐佐木信綱のひ孫。神戸薫子の夫。第28回歌壇賞受賞。

 

 

〜 プッチーニの名曲から 〜

「ジャンニ・スキッキ」より“私のいとしいお父様”

「ラ・ボエーム」より“私が街を歩くとき”

「トゥーランドット」より
“お聞きください王子様!”
『夏は来ぬ』(1896)
作曲:小山作之助(1864-1927)、作詞:佐佐木信綱(1872-1963)、編曲:三枝成彰(1942〜)

『水のゆくへ』(1902)
作曲:瀧廉太郎(1879-1903)、作詞:橘糸重(1873-1939)

『浜辺の歌』(1916)
作曲:成田為三(1893-1945)、作詞:林古渓(1875-1947)

〜小曲五章(1926)〜より
作曲:信時潔(1887-1965)、作詞:与謝野晶子(1878-1942)
『うら淋し』
『薔薇の花』

〜花と花〜より『鐘のなる』(1928)
作曲:下總 皖一 (1898-1962)、作詞:柳原白蓮(1885-1967)

『初恋』(1938)
作曲:越谷達之助(1909-1982)、作詞 :石川啄木(1886-1912)

〜白秋による七つの断章〜より
『青いトンボ』(1958)
作曲:野田暉行(1940-)、作詞:北原白秋(1885-1942)

『熊本城讃歌』(2016)
作曲:神戸孝夫(1956-)、作詞:佐佐木幸綱(1938-)

ベッリーニ:「ノルマ」より“清らかな女神よ”

 

 

 

以下は当日配布しましたプログラムより、神戸薫子さんからお客様に向けてのメッセージを以下抜粋

歌曲とは何であろうか。それは言うまでもなく詩歌そのものではない。さりとてそれは純粋な音楽そのものでもない。それは詩と音楽が不可離不可分の関係に於かれた芸術的な融合体を指すのだ。それをただ単なる音楽的見地から論ずることも無理であり詩的観点からのみ吟味するのも誤りである。それはもはや詩歌そのものではなく音楽そのものでもない。全く新しい「歌曲」という芸術的一形態となるのだ。
― 山田耕筰「日本歌曲に就て」―

【ギャラリー】2018年10月14日(日)Sound Gallery 佐川鮎子サクソフォン・リサイタル


2018年10月14日(日)に日暮里サニーホール コンサートサロンで
Sound Gallery 佐川鮎子サクソフォン・リサイタル が開催されました。

佐川 鮎子
Ayuko Sagawa,  サクソフォン

柏市立柏高等学校で吹奏楽部に入部しサクソフォンを始める。日本大学芸術学部音楽学科卒業、桐朋学園大学研究科修了。サクソフォンを小串俊寿、武藤賢一郎、須川展也、原ひとみ各氏に師事。現在、ヤマハミュージックジャパン管楽器・教育楽器講師。コンサート活動、吹奏楽指導、個人レッスン教室開講。2009年ファーストアルバム“素顔のままで”発売。2013年セカンドアルバム“メモリアス”発売。2014年サックスソロ譜「佐川鮎子 ソロシリーズ」発売。
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馬場 みどり
Midori Baba ピアノ

武蔵野音楽大学卒業、同大学院修了。クロイツァー賞受賞。第7回日本クラシック音楽コンクール最上位入賞。2000年、2002年にソロリサイタルを開催した他、近年はサックスや歌とのジョイントコンサートも数多く、積極的な演奏活動を行っている。2013年CD「Philosophy」をキングレコードよりリリース。聖徳大学准教授、武蔵野音楽大学附属音楽教室非常勤講師。

 

プーランク
シテール島への船出

モリネッリ
ニューヨークから4枚の絵
Ⅰ. Dreamy Dawn
Ⅱ. Tango club
Ⅲ. Sentimental Evening
Ⅳ. Broadway night

イトゥラルデ
メモリアス
Lisboa ~ Casablanca ~ Alger ~ Retour
ラヴェル
亡き王女のためのパヴァーヌ

ムソルグスキー(長生淳 編)
展覧会の絵

 

 

会場では、佐川さんが演奏されているCDと、佐川さんが編曲された楽譜の販売がありました。

ファーストアルバム『素顔のままで
セカンドアルバム『Memorias メモリアス​​
楽譜『チェロソナタOp.19より 第3楽章』(S.ラフマニノフ)
楽譜『タンティ アンニ プリマ(アヴェ・マリア)』(A.ピアソラ)
楽譜『ひまわり』(福山雅治)
楽譜『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』(ハワード)
楽譜『テネシー・ワルツ』(P.W.キング)

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