2017年11月4日(土)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで鈴木大 ピアノリサイタルを開催いたします。リサイタルに向けて鈴木大さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

この度リサイタルという形で演奏をお聴かせできる機会をいただけたことを大変喜ばしく思います。お聴きくださる皆様がお楽しみいただけますよう、曲の持つ個性、世界を最大限表現できるよう努めたいと思います。

・演奏される曲の聴き所などを教えてください。

リストのバラードは楽曲の持つ豊かな表情が文学的な様相を持って私たちを楽しませ、ブラームスの間奏曲は晩年の作曲者による静かな語り口が記憶の中のいくつかの場面を思い起こさせてくれることでしょう。フォーレの変奏曲は巧みに引き出された主題動機の可能性と見事なバランス感覚による構成が作品の中に自由さと統一感を共存させ、また彼の語法と相まって特別な美しさを醸し出しています。ベートーヴェンのピアノソナタ「告別」では躍動感のある動きと変化が心地よく、第2楽章の暗闇をさまようような様子と第3楽章の喜びに満ちた音楽が強烈なコントラストを描き、劇的な効果を見せます。簡単に挙げてみましたが音楽は聴く人によって様々な捉え方があって良いと思います。また、作曲者はいくつも細やかな工夫を作品に込めているので、お聴きくださる方は是非それぞれご自身の感じた魅力を見つけていただけたらより一層お楽しみいただけると思います。

・あなたにとって音楽とは何ですか。

あるピアニストが音楽を聴くことは自然の風景を眺めることに似ていると言っていたのを覚えています。私には的を射ているように思えました。風景を作る物それ自体はただそこにあるだけで何かを表現しているわけではないものの、見る人はそこから得られる情報から自動的に意味を推理して多様な感情を呼び起こします。視覚に限らずあらゆる感覚が捉える情報はすでに持っている感情や記憶と瞬時に結びつき我々に新たな感情を起こし、行動への要因ともなります。風景というとなんだか平和な響きですが人間の持つこういった能力は危機回避の役割も担っています。動物の生存の為の仕組みなの一つなのでしょう。元をたどれば、確かにこのような脳の連想する特性を利用して音楽も作られていることと思います。
私にとって音楽とは何かという問いは私の音楽の捉え方をある程度明確にすることを求めているのかもしれませんが、色々と言葉を当てはめてもどれも語弊をはらんでいるように感じました。良い説明が見当たらないので今一番共感している先に挙げた言葉を少しお借りしたいと思います。私にとって音楽とは風景と似ています。


演奏会詳細

2017年11月4日(土)鈴木大 ピアノリサイタル
時間: 17:30開演(17:00開場)
料金: 全席自由 2,500円
出演:

鈴木 大(ピアノ)
神奈川県相模原市出身。国立音楽大学を卒業後、同大学アドヴァンストコースにて研修を積む。その後渡独し、ケルン音楽大学にてピアノ科修士過程を修了。これまでにピアノを渡邊明子、故・田辺緑、芝治子、江澤聖子、ヤコブ・ロイシュナーに、室内楽をアンソニー・シュピリ、ロベルト・クーレック各氏に師事。

 

プログラム:
リスト:バラード 第2番 ロ短調
ブラームス:間奏曲 イ長調 作品118-2
フォーレ:主題と変奏 嬰ハ短調 作品73
ベートーヴェン:ピアノソナタ 第26番 変ホ長調 作品81a 「告別」

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