2015年6月20日(土)吉田千花 ピアノ・リサイタル【インタビュー】

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2015年6月20日(土)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで
吉田千花 ピアノ・リサイタル が開催されます。
 
リサイタルに向けての抱負をインタビューいたしましたので、
吉田千花さんの演奏を心待ちになさっているファンの方々のために
このブログを書かせていただきました。
 
【吉田千花さん】
4歳より清水律子氏の手ほどきでピアノを始める。東京音楽大学音楽学部器楽専攻を経て、東京音楽大学大学院音楽研究科器楽専攻鍵盤楽器研究領域(ピアノ)修士課程修了。
第1回東関東ピアノコンクール上級の部優秀賞受賞。第7回フレッシュ横浜音楽コンクール大学生S部門銅賞。第16回“長江杯”国際音楽コンクールピアノ部門大学の部第3位。第7回エレーナ・リヒテル国際ピアノコンクール大学生・一般部門第4位。副賞として東京国際芸術協会より学費免除推薦を受けウィーン国立音楽大学マスタークラスを受講しゾーラント・シュパイデル氏に師事、ディプロマ取得。第22回ヤングアーチストピアノコンクールピアノ独奏部門Gグループ銅賞。第27回大仙市大曲新人音楽祭コンクールピアノ部門奨励賞受賞。第35回東京音楽大学学内演奏会、平成23年度ピアノ卒業演奏会等に出演。
これまでにピアノを上仲典子、米元えり、水谷稚佳子、岡藤由希子、播本枝未子、ピアノデュオを植木純、室内楽を伊賀あゆみの各氏に師事。
現在東京都内・茨城を中心にソロ・アンサンブル等演奏活動を行っている。うしく音楽家協会会員。
吉田千花 (2 - 4)
 
・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
昨年受けたコンクールの副賞を受け、今回このようなリサイタルを開催させていただく運びとなり大変嬉しく思っております。これまでソロやアンサンブルなど様々なコンサートを経験してまいりましたが、大学院生時代の60分の修士演奏試験を除いてはこれが人生初のソロ・リサイタルとなります。
学生時代は常に楽譜やその作曲家の意図した事と向き合い「正しく弾く」ことを要求されました。しかし、学生を卒業して約1年たった今、それを踏まえた上での「私らしさ」や「感動する演奏」とは何だろうと考え、音楽をすることと向き合うようになりました。世の中には様々なピアニストがいるように、同じ曲でも100人いれば100通りの演奏が存在します。まだ自分の演奏スタイルが完全に確立しているとはいえませんが、今回の舞台を新たなスタート地点とし、私らしい演奏と音楽の楽しさを伝える一心で準備してまいります。
 
・演奏される曲の聴き所などを教えてください。
今回のプログラムはロマン派を現代曲で挟むような形になりました。非常に民族性の強い音楽や美しく叙情的な音楽、現代的な作曲技法に富んだ音楽など様々なタイプの作品を取り上げます。
特に今回演奏するバルトークのピアノ・ソナタや邦人作曲家である伊福部昭さんと芥川也寸志さんの作品は各国独特の民族色が強く描かれた、とても興味深い音楽ばかりです。また、グリーグのホルベルク組曲(組曲「ホルベアの時代より」作品40)においては、今日では作曲者自身の編曲による弦楽アンサンブル版の方が演奏される機会も多く非常に有名ですが、今回はその原曲(ピアノ版)を演奏いたします。
このように名曲から普段なかなかコンサートで演奏されることの少ないものまで様々なジャンルの作品を取り上げますので、それらを今回のリサイタルで楽しんでいただけるチャンスになれば大変嬉しいです。
 
・あなたにとって音楽とは何ですか。
私にとって音楽とは人の感情を映す鏡のようなものです。音楽を通して自分自身と向き合い、内面に持っている感性を育て、それを外へと出していきます。
私たち演奏家は作曲家が残した楽譜という媒体からその意図を読み取り解釈をした上で、演奏を通して聴衆にそれらを表現し伝えなければなりません。このような作業をしていく中で必ず大切になってくるのが、自分の持つ芸術的な感性とその表現力の幅です。
例えば役者が台本を読み舞台で演技をするのと同じように、音楽を演奏するという行為はまさに自分自身が持ち得る感情をさらけ出す感覚です。つまり、私たち演奏家は作曲家たちが残してくれた作品を「音」という言葉で演じなければなりません。
普段生活している中で感情的になることは少ないですが、音楽だと自然にそれが出来てしまうのがとても不思議です。
私にとって音楽をすることそのものが、まさに心を持った人間として「生きている」ということを感じる瞬間なのです。
 
150620
場所: 東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
 
時間: 19:30開演(19:00開場)
 
料金: 全席自由 2,500円
 
プログラム:
バルトーク:ピアノ・ソナタ
グリーグ:ホルベルク組曲 作品40
シューマン:アレグロ ロ短調 作品8
伊福部昭:ピアノ組曲 より 1.「盆踊」 2.「七夕」
芥川也寸志:ラ・ダンス
シマノフスキ:仮面劇 作品34
 
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