2015年6月7日(日)La lirica geniale ~天才作曲家の音楽【インタビュー】

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2015年6月7日(日)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで
武政友希子さん、辰井優子さん、加治屋友美さんらによる
La lirica geniale ~天才作曲家の音楽 を開催します。
 
リサイタルに向けての抱負をインタビューいたしましたので、
御三方の演奏を心待ちになさっているファンの方々のために
このブログを書かせていただきました。
 
ソプラノ:武政友希子
東京音楽大学声楽演奏家コース卒業。学内卒業演奏会に出演。これまでに、テレコムセンターアトリウムコンサート、東京国際芸術協会新人オーディションを経て新人演奏会などに出演。第5回東京国際声楽コンクール新進声楽家部門入選。声楽を、林ひろみ、水野貴子、武田正雄、野田ヒロ子、片岡敬各氏に師事。
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・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
今回は、先ずモーツァルトの2曲を演奏しようというところから選曲が始まり、1時間でどれだけ変化を持たせつつ、ある程度のまとまりがあるプログラムを組めるか、ということを考えました。そこで、モーツァルトといえば、「天才」だよね!という、かなり短絡的思考から、それなら他にも天才と呼べる作曲家の曲を演奏しようと、単純かつ大胆に構成してしまいました。シューマン、山田耕筰、モーツァルト、という3人の偉大な作曲家達の音楽に、才能のほどは神のみぞ知る私達3人で真摯に向き合い、演奏したいと考えております。お客様方と、温かな時間を共有できれば幸いです。

・演奏される曲の聴き所などを教えてください。
私達は音楽大学の同期で、大学時代から一緒に練習などをしてきたこともあり、今までにも何度か共演してまいりました。前半では、歌曲を通してソプラノとメゾソプラノの声やキャラクターの違いを感じて頂いたり、途中で演奏して頂くピアノソロの情感に耳を傾けて頂きたいです。そして、モーツァルトのアリア2曲でソロを思いっきり堪能して頂いたのち、最後にデュエットをお送りいたしますので、大学時代から培ったハーモニーを楽しんで頂きたいと思います。

・あなたにとって音楽とは何ですか。
私は人と話すことが好きですが、上手ではないと思っています。自分の想いを、全部一気に伝えようとしてしまうくせがあるので、要点が絞れず上手く伝わりません。それに対して歌というのは便利なもので、想いを(もちろんそれは現在の自分の想いではなく、オペラのキャラクターの想いであったり、歌曲の詩であったりするわけですが)美しいメロディーに乗せて、歌わせてくれます。私はおしゃべりだから、表現手段として歌が大好きなのだろうと思います。そして歌に限らず、音楽全般が人生を豊かにしてくれていると日々感じます。私にとっては、想いを伝える、「祈り」に近いです。
 
 
 
メゾソプラノ:辰井優子
東京音楽大学声楽演奏家コース卒業。同大学院声楽専攻オペラ研究領域修了。大学院オペラでは「コジ・ファン・トゥッテ」ドラベッラ役、「ラ・チェネレントラ」アンジェリーナ(チェネレントラ)役を演じる。第5回東京国際声楽コンクール新進声楽家部門入選。篠崎義昭、加納里美、服部容子各氏に師事。
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・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
作曲家たちの天才ぶりと共に人間臭さも知り、クラシックをより身近に感じて頂けたら幸いです。
 
・演奏される曲の聴き所などを教えてください。
「ミルテの花より」“献呈” R,シューマン 作曲
後に妻となる恋人クララに贈った最初の曲。
出だしから彼女への愛に溢れ、彼女は僕の幸せ、痛み、この上ない喜びと熱い思いを歌っている。
後奏にご注目。
 
“みぞれに寄する愛の歌” 大木惇夫 作詞  山田耕作 作曲
戦後何もなく貧しい日本だったが、そんな時だからこそ前を向いていこうという、力強く希望に満ちた一曲。

「ドン・ジョバンニ」より“あの薄情者は私を裏切り” W.A.モーツァルト 作曲
位も高く頭の良い女性ドンナ・エルヴィーラだがたった数日付き合っただけで去っていき、手当たり次第女に手を出す最低な男ドン・ジョバンニに怒りつつ、でも憎みきれない、揺れる女心を歌っている。
 
・あなたにとって音楽とは何ですか。
自分の鏡、一生の友達
 
 
  
ピアノ:加治屋友美
東京音楽大学器楽専攻ピアノ科卒業。学内卒業演奏会に出演。井元悦子、有満玲子、田中利絵、海老原直美、武田真理各氏に師事。第28回鹿児島新人演奏会県知事賞受賞。東京国際芸術協会マスタークラス派遣オーディションに合格し、ウィーン国立音楽大学マスタークラスに参加。修了コンサートに出演。
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・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
今回のコンサートのテーマは天才作曲家の音楽ということでヨーロッパはもちろん、普段はあまり聴く機会が少ない日本の偉大な作曲家の音楽も演奏致します。1時間のプログラムでヨーロッパと日本の音楽の違いや、似ているところを3人で表現出来ればと思っています。皆様には世界旅行をしているような気分になってもらいたいです。
 
・演奏される曲の聴き所などを教えてください。
武政さんと辰井さん、2人の声質はとても似ているのですが、ソロになるとお互い正反対なイメージです。武政さんは可憐で細やかさがあり、辰井さんは訴えかけるような力強さがあります。そんな2人なのですが、デュエットになるとまるで1人で歌っているようなまとまりがあり、いつも驚かされます。この2人のソロとデュエットの違いを聴いて頂きたいです。
 
・あなたにとって音楽とは何ですか。
私にとって音楽とは、自分の感情をぶつけて表現するツールのようなものだと思っております。
なので、昔から独りよがりだと先生からは怒られたりしていましたが…
今の感情や気持ち、普段感じていることをピアノが代わりに伝えてくれているような感覚です。
自分自身と言ってもいいと思っております。
 
 
 
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公演日:2015年6月7日(日)
 
場所:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
 
時間:13:30開演(13:00開場)
 
プログラム:
W.A.モーツァルト:オペラ「ドン・ジョバンニ」より
  “あの薄情者は私を裏切り”
  “むごいですって?~おっしゃらないで私の愛しい人よ”
F.ショパン:バラード第1番 他
 
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