2015年4月25日(土)氏家球子ソプラノ リサイタル【インタビュー】

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2015年4月25日(土)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで
氏家球子さんが「~春の月に寄せて~」と題してソプラノ・リサイタルを開催されます。

リサイタルに向けての抱負をインタビューいたしましたので、
氏家球子さんの演奏を心待ちになさっているファンの方々のために
このブログを書かせていただきました。
 
【氏家球子さん】
郡山女子大学短期大学部音楽科を経て上野学園大学音楽学部音楽学科演奏家コース卒業。在学中、旧東京音楽学校奏楽堂主催「上野学園大学による午後のコンサート・シリーズ」、ヤマハ音楽大学フェスティバルコンサート2011、卒業演奏会に出演。第59回東京国際芸術協会新人演奏会オーディション合格。長谷川素子、遠藤優子、佐藤美枝子、庄智子の各氏に師事。
 
氏家球子
 
・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
 
ほころび、うつろい、過ぎさる―。どの一瞬も美しい春を人々は繊細な感性でとらえ、すばらしい詩や音に残してきました。今回はその中から柔らかい月の光に寄せた歌を集め、お届けいたします。前半に演奏する日本歌曲は、歌いこむにつれますます日本語の奥深さに魅了され、どうやったらこの美しさをそのまま皆様にお伝えできるか、楽しみながら取り組んでいます。後半は雰囲気の違う二つのアリアと、ピアノソロの爽やかな音色もお楽しみいただきたいと思います。
そして何よりも、足を運んでくださる方へ、これまで私を支え導いてくださった方へ、歌うことで少しでも何かお返しすることができたらと、当日を心待ちにしております。
 
 
・演奏される曲の聴き所などを教えてください。
 
演奏する歌曲の中で一番ドラマチックな作品が「さくら横ちょう」です。詩の内容は過ぎ去った恋が描かれており、満開の桜にかつて恋した女性を思います。同じ詩に作曲されたものでは中田喜直、別宮貞雄両氏の作品が演奏されることが多いのですが、今回は神戸孝夫氏作曲の大変魅力的な「さくら横ちょう」をお届けいたします。
心の奥にずっとしまっていたオルゴールが、長い時を経て再び鳴り出す…そんな繊細なメロディーに始まり、徐々に回想の世界が広がっていきます。感情の頂点から、ピアノに突風のような音型やボレロのリズムが現れ、そこで一気に心が解放されクライマックスに向かいます。たおやかなだけではない日本歌曲の魅力をお伝えできたらと思っています。
 
 
・あなたにとって音楽とは何ですか。
 
「心を生かしてくれるもの」です。
 心は澄んだ音やきれいな色に癒されることで息をしているのだと思います。それは誰かにとっても同じかもしれないから、担い手としては単なる自己表現の手段にしてはならないと思います。音楽は人のつながりの中にあると同時に、たった一人のひとの、心の呼吸のためにあるものです。

 
 
150425
 

公演日:2015年4月25日(土)
 
場所:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
 
時間:15:00開演(14:30開場)
 
プログラム:
成田為三:浜辺の歌
瀧廉太郎:花
岡野貞一:朧月夜
中田喜直:ゆく春
神戸孝夫:さくら横ちょう
越谷達之助:初恋
髙田三郎:くちなし
ドヴォルジャーク:≪詩的な音画 ≫作品85 B.161 第4曲 春の歌
ドヴォルジャーク:オペラ≪ルサルカ≫より 「月に寄せる歌」
マスネ:オペラ≪ル・シッド≫より 「泣きなさい、私の目よ」
 
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