2015年4月18日(土)新しい歌を求めて【インタビュー】

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2015年4月5日(日)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで
作曲家でもありピアニストでもある土屋光彦さんが、「~大久保豊典が歌う土屋光彦歌曲の夕べ~」と題してご自身の作品リサイタルを開催されます。
 
リサイタルに向けての抱負をインタビューいたしましたので、
土屋光彦さんの作品と演奏を心待ちになさっているファンの方々のために
このブログを書かせていただきました。
 
【土屋光彦さん】
1967年東京生まれ。東京芸術大学大学院中退。パリ・エコール・ノルマル音楽院にて高等演奏家資格を取得。セニガリア国際音楽コンクール第2位。第16回横浜市招待国際ピアノ演奏会に日本代表として出演。TIAA全日本作曲家コンクールにて三度(計4曲)の入賞を果たす。
 
土屋光彦
 
・あなたにとって音楽とは何ですか。
 
私にとって音楽とは人間の喜怒哀楽の感情を表現するものですが、もう少し突っ込んでみると、音楽と言うのは神と人間とか、そう言う次元の問題に触れて来る、そう言うものではないかと思いますね。
私は別にそんなに敬虔な方ではないと自分では思っているんですが、ただ単に「自分はラッキーである」と言う時に、「神様が見方してくれたんだ」と言う、その程度の感覚で言っているんです。
色々人生辛い事もあるけれども、これから聴く音楽でそう言う気持ちを癒そうではないかと、そう言うような態度ですよね。
今回のリサイタルでは宮澤賢治の詩に、そう言う突っ込んだ次元での問題がある訳ですけれども・・・。
皆さんはどうでしょうか?
 
 
・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
 
「新しい歌を求めて」と言いましたが、そんなに高飛車に出るつもりはなく、ごく自然な感じで聴いて欲しいと思っています。
良く言われる事ですけれども、「才能」と「ハート」は必ずしも両立しないものなんですね。僕はやはり後者の方なんではないかと、最近思っています。
だからはっきり言って僕の書いた曲は下手です。なるべくいい曲にしようと思って書いたんですが、やはり下手ではないかと・・・そう思う訳です。
そこのところをどうかご了承頂けたらと思います。
宮澤賢治と言い、高村光太郎と言い文豪の詩ばかりですよね。だけど僕は下手なりに懐かしい感じのする旋律を付けたり・・・色々と工夫をしてみたと言うところですか・・・。
そう言う訳で日本語をとてもきれいに歌う大久保君の協力を得て、いいリサイタルになればと、そう思っています。
 
 
・演奏される曲の聴き所などを教えてください。
 
曲目のほとんどは、今回歌ってくれる大久保君の依頼によるものです。
詩の選択は国文学科出身の彼ならではの、鋭いセンスによって毎回なされています。
「土屋サンの曲はシンプルで歌いやすい」と褒めてくれるのですが、いつも期待に添うようにと苦労して書きます。
ニーチェの愛人と言う噂のあった若き女流詩人ルー・ザロメの詩は、僕自身が気に入って曲を付けました。この曲が今のところ最も気に入っていますが・・・。
 
 
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公演日:2015年4月18日(土)
 
場所:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
 
時間:19:30開演(19:00開場)
 
プログラム:
作曲:土屋 光彦
野ばら(詞:ゲーテ 訳:近藤朔風)
夜(詞:宮澤賢治)
烏の北斗七星(詞:宮澤賢治)
少年に与う(詞:高村光太郎)
最低にして最高の道(詞:高村光太郎)
小景異情(詞:室生犀星)
生への祈り(詞:ルー・ザロメ 訳:後藤信幸)
心に太陽を持て(詞:フライシュレン 訳:山本有三)
君達に(詞:高村光太郎)
 
チケット:全席自由2,500円
 
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