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『音楽現代』2014年10月号に第8回演奏会昼公演の批評を音楽評論家の菅野泰彦氏が寄稿して下さいました!
足をお運びいただき、私どもの演奏に対する評を執筆して下さった菅野泰彦氏に、この場を借りて御礼申し上げます。

弦楽合奏団Souvenir della Musica 第8回演奏会「愛と業を描く」

ソーベニール・デラ・ムジカの「愛と業」をテーマにした演奏会はゲストの高木和弘(vn)のリードも以後とに、息の合った、情感のある表現で聞かせた。ウェーベルンの『緩徐楽章』(元は弦楽四重奏の曲)では一体感があり、厚みのある音で表情豊かに奏でられた。次の3曲(横山真男編曲)、プッチーニの2曲では繊細な表現で、『菊』での悲しみにくれたような表情感、「ある晴れた日に」(『蝶々夫人』より)では劇的な表現で、情景をも想起させた。ワックスマンの『カルメン幻想曲』での高木のソロは技巧への対応をみせたものの、ただ本来の冴えはいまひとつ感じられなかった。
 デーメルの詩に拠るシェーンベルクの『浄夜』では冒頭で、その邦訳を渡辺文子(S)が情感を込めての朗読、続く演奏は内容に合った表現で、高木の表現も光り、神秘的な雰囲気を作りつつ、男女の対話感や濃密な状況をも感じさせた。その結末での輝きに満ちた純真な表情感も印象を残した。(7月21日昼公演、東京杉並公会堂小ホール)

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